建艦日報

艦船模型ブログのはずが徐々に方向性が不明なことに・・・、 混沌なるカオスへようこそ。

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瑞鶴 最終時の迷彩について(6)対空迷彩まとめ

ここまでの流れ
「塗料の種類とその成り立ち」
「対潜迷彩」
「対空迷彩諸説」
「陸地偽装説」
「商船偽装説」

追記 対潜迷彩私的結論
塗装「対潜迷彩」

----------------------------------------------------------

前回までに資料編を一通り終えていたので、まとめです。
ネイビーヤード誌Vol.10(レイテ沖海戦part2)に掲載された対空迷彩図は、画像解析を駆使したことにより、過去に発表されてきた、どの迷彩図よりも信頼性の高いものになっていると思います。
しかし後部二つの目の字パターンの形状や位置だけは、写真の不鮮明さや周辺資料と比較して考えた場合、自分としては今一つ納得がいきません。
zuikaku231.jpg

前回の記事で触れましたが、自分は「商船偽装説」を支持するものです。その理屈で考えた場合、四番目のダミーハッチだけが他のダミーハッチと角度が違うというのは、やはりおかしいと思わざるをえません。
結論から言ってしまうと、瑞鶴の対空迷彩パターンは、雲龍の迷彩パターンと全く同じなのではないかと私は思います。

Hayataka様の解析した瑞鶴迷彩と、米海軍資料付属の雲龍迷彩図と比較してみると、不鮮明な部分以外は迷彩パターンがほとんど同じであることがわかります。
zuikaku232.jpg
という事は、三・四番ダミーハッチの形状や角度も、雲龍パターンと全く同じであっても不思議はないのではないでしょうか、
はっきりした画像がない以上、結局は推測でしかないのですが、自分としてはこの結論が妥当であると考えます。

※私的想像図(wikimediaから画像をいただいて改造しました)
zuikaku233.jpg
雲龍パターンをそのまま瑞鶴に当てはめただけです。
ただ、「目の字パターンはエレベーター部分を偽装するもの」という決まりごとに従っていないということが、自分でも少々納得しきれていません。
しかし、瑞鶴のエレベーター位置に無理やり目の字を書こうとすると、不自然な位置にダミーハッチが来てしまうため、仕方なしに基本塗装図に従ったのではないかと想像しています。

もっとも自分の場合は「商船偽装説」に基づいた解釈ですから、「陸地偽装説」に基づいて考えた場合、四番の目の字パターンが違う角度になっていたとしても不自然ではありません。
はっきりとした画像が発見されていない以上、最終的にどう処理するのかは、それぞれ製作者の考え方で決めて良いのではないでしょうか。

もしも…の話ですが、そのうち新資料発掘で、飛行甲板後部には想像もつかない何かが描かれていた。なんていう結果になったとしても、それはそれで面白いかなと思います。主に艦の個性という意味で。
しかし、モデラーの一人として身も蓋もない言い方をさせていただくなら「どの説でも構わないから鮮明な画像が欲しい」というのが正直な気持ちです。



(10/04/20追記)
真鶴住人様からお知らせをいただき、当記事で触れている米海軍調査資料(テクニカルミッション)がネットで見れることが判明しました。原書なので、もちろん全文英語です。何が書いてあるのか私にはさっぱりわかりません。
しかし、空母用の迷彩図が収録されているのはもちろんのこと、その他、葛城や長門が陸地の一部として偽装された時の略図まで載っていたりして、なかなか楽しいです。

興味のある方は、真鶴住人様のブログからご覧ください。

  1. 2009/09/27(日) 23:09:11|
  2. 瑞鶴 (最終時)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5

コメント

はじめまして

お初にコメントいたします。
長らく更新されなかったので、体調でも崩されたのかと心配しておりました。
今後とも丁寧な作品の制作過程、楽しみに拝見させて頂きます。
  1. 2009/09/29(火) 18:50:14 |
  2. URL |
  3. 北國海軍工廠 #-
  4. [ 編集]

模型環境(ネット環境)が、整ってきたようですね!?
作品の完成は勿論ですが、復活を待っていました。

>「どの説でも構わないから鮮明な画像が欲しい」
本当に、そうですよね!「ここの、この部分が」って
ときに、ひしひしと感じますね。
  1. 2009/09/29(火) 22:17:09 |
  2. URL |
  3. seaぶっく #-
  4. [ 編集]

>北國海軍工廠様

初めまして、書き込みありがとうございます。
なんだか御心配をおかけしたみたいで、申し訳ありませんでした。
体調のほうは全く問題がなくて、健康そのものです。
問題は他のところにあるのですが、愚痴ってもしょうがありませんので、もうなるようになれ(笑)という気分になっております。
今のところ、以前のようなペースでは難しいですが、またがんばって製作を続けて行きますので、これからもよろしくお願いします。


>seaぶっく様
お久しぶりです。長いこと御無沙汰してしまいまして、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかもずいぶん長く製作が止まっていて、自分は何をやってるのかと。
塗装作業に入るまでもうすぐなんですが、まぁ・・・とにかくがんばります。
  1. 2009/09/30(水) 00:49:38 |
  2. URL |
  3. 鈴林勝平 #5W3tQYYo
  4. [ 編集]

ごぶさたしております。Hayatakaです。

お忙しそうですが、お元気そうでなによりです。

考証の方拝見させていただきました。
NY誌掲載の瑞鶴迷彩図は、ほぼ写真解析のみで制作したものです。逆に制作時は、先入観を避けるため、その他の図面等をなるべく見ないようにしていました。
最終的に学研刊歴史群像「翔鶴型空母」掲載の雲龍図面を参考にはしましたが、それは後部の目の字に足が何本あるのか?といった確認程度です。

鈴林様掲載の図面同士を見比べると、改めてその相似に驚きます。そのため、雲龍図面をそのまま採用との説にも納得がいきます。
ただ、同様の甲板迷彩を施した隼鷹の上空写真等を見ると、後部についてはかなり雲龍とは異なっており、個艦の飛行甲板形状・装備位置等に合わせたアレンジが現場にてなされていた可能性はあると思います。

また、同じ学研本でも「大鳳・信濃」掲載のカラー図面では、雲龍の迷彩パターンは異なっています(艦中央の目の字が未記入)。こちらの根拠も気になるところです(一次資料の発表があればいいのですが…)。

まあ、決定的な資料がない現状では、自身の納得のいくパターンで塗装するのがベストだと思います。
鈴林様の解釈での瑞鶴、完成を心待ちにしております。
  1. 2009/11/01(日) 16:17:17 |
  2. URL |
  3. Hayataka #-
  4. [ 編集]

Hayataka様、お久しぶりです。

コメントありがとうございます。
自分の解釈の場合、画像による根拠が無いというところで少々の不安はあります・・・。
一応自分なりに上空写真の明暗やコントラストをいじってみたりもしたのですが、どうにも奇妙な模様しか読み取れなかったため、画像からの読み取りをあきらめざるをえませんでした。
なので、とりあえず迷彩の目的をまず第一に考えて「理屈では、こうなるはず」という視点で結論を出してみました。

Hayataka様の仰るとおり、全てが雲龍パターンそのままというわけでは無く、艦ごとの差異があるという可能性は高いと思います。
米軍調査資料にある「個々の艦と時期により若干の違いはある」という一文は、それを裏付けるものでしょう。
一応、瑞鶴のエレベーター位置に従ってダミーハッチを描くというのも考えてみましたが、相当無理があるということで早々に却下しました(笑)

そして「大鳳・信濃」掲載のカラー図面ですが、それも頭を抱える一因でした。
ただ、ダミーハッチ三つというパターンは他に見たことがないことと、雲龍実験パターンと合致していないことから、根拠薄と判断しました。

今のところ自分としては、やはり雲龍パターンそのままというのが無難という考えは変わりません。
現在は海面ベースを作っているところですので、それが済んだら塗装を始めようかと考えております。
  1. 2009/11/03(火) 01:15:12 |
  2. URL |
  3. 鈴林勝平 #-
  4. [ 編集]

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